単元
水溶液の性質
目標
水溶液の性質を調べる指示薬にもハーブティーとしても使われるマローブルーの色素を用いて、身の回りで使用されているものを溶かした水溶液には、酸性、アルカリ性及び中世のものがあることを捉えることができる。
準備:
材料名 | 補足 | 数量 |
---|---|---|
24 穴プレート(例えばTR5002) | 1個 | |
2mL スポイト | 例えばポリスポイト(三商93-1851) | 1個 |
25mL チューブ(例えばIWAKI遠沈管) | 水 20mL 入れておく | 1個 |
マローブルー(ハーブティー)(例えば実験用マローブルー) | チャック付袋(10cm×14cm 程度)に入れておく | 0.2g |
ワークシート | 1枚 | |
下敷き用シート | 1枚 | |
試薬(クエン酸、食塩、グラニュー糖、重曹、草木灰) | 100円ショップDAISOの積み重ねられる5段スタッキングケース(ビーズ、クリップ等の小物仕分用)が試薬がこぼれず便利 | 1セット |
マドラースプーン | 100円ショップCanDoで販売 | 5本 |
観察・実験:
豆知識:
- リトマス紙の原料であるリトマスゴケは地中海の沿岸部に生息する苔植物(地衣類)である。
- リトマスゴケが持つアゾリトミン色素は水溶液の性質によって構造変化とともに、色が変化する。
- マローブルーはウスベニアオイというアオイ科ゼニアオイ属の多年草。花は乾燥させてハーブティーとして市販。
- マローブルーが持つアントシアニン色素の構造は水溶液の性質によって変化する。
- アントシアニン色素は、ムラサキキャベツ、ブルーベリー、ナスやサツマイモの皮の部分などに含まれる。
- クエン酸はレモンやグレーププルーツ、梅干しなどに含まれる。強い酸味(酸っぱい味)を呈す。
- 重曹は炭酸水素ナトリウムで弱アルカリ性。クエン酸と反応して二酸化炭素を発生。手作り炭酸飲料にも利用される。・草木灰(そうもくばい)は草木を燃やしてできた灰で強いアルカリ性をもつ。肥料として市販されている。
- 食卓塩は炭酸マグネシウムなどが含まれるため、弱いアルカリ性を示すことがある。試薬の塩化ナトリウムを使用する。
- アルカリとは、アラビア語で草木を燃やしてできた灰の意味を持つ。かまどの灰は洗剤として使われていた。
- 使用する多穴プレートは、もともとは細胞培養等に使われるものだが、現在はマイクロスケール実験用として「マイクロプレート」「セルプレート」の名前で、教材会社などでも入手可能である。
注意事項:
- マローブルーは退色が早いため、常温で抽出し、抽出した水溶液はすみやかに使用する。
- 試薬をすくうのに使ったマドラースプーンを他の試薬に混ぜて使わない。
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